ナウル共和国に堆積したリン鉱床

ナウル共和国に堆積したリン鉱床


1 管理人 2025-10-03 16:43

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https://x.com/nauru_japan/status/1478290553762893825

過去にリン鉱石が大量に採掘されていたナウル共和国。
長年にわたって鳥の糞が堆積し、それが化石化することによってこのような鉱床が発生したようです。
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101 管理人 2025-10-03 23:05

有力な説では、ナウル島はもともとサンゴ礁でできた 環礁の堆積がある島だったもののようです。
そこに海鳥のコロニーが生まれ、長年にわたり鳥の糞がたまっていき、それがリン酸塩として蓄えられていきました。
堆積した有機リンやリン酸は雨水や石灰岩と反応しリン酸塩鉱物となっていったという説です。

これは恐らく少なくとも数万年単位で形成されたものなので、上記のプロセスを実際に海鳥を使って人工的に再現するということは困難ですが、
ナウル島に形成されたリン鉱床がどのような成分でできているか分析することで、自然界からリン成分の回収への示唆が得られるかと思います。
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102 管理人 2025-10-03 23:10

ナウル島でリン鉱床を形成した海鳥たちはどのような種類で、どんなものを食べて排泄していたのか?

1. 主に関わったとされる海鳥の種類
  • アジサシ類(Terns)
  • カツオドリ類(Boobies)
  • グンカンドリ類(Frigatebirds)
  • ミズナギドリ類(Shearwaters, Petrels)
こうした海鳥は、赤道太平洋の孤立した島々で大規模なコロニーをつくり、長期間にわたって営巣・排泄を繰り返しました。

2. 彼らが食べていたもの
ナウル周辺は「赤道湧昇域」と呼ばれる海洋生態系のホットスポットで、栄養塩が湧き上がり、魚やイカが非常に豊富です。
したがって海鳥たちの餌も主にこれらでした。
  • 小型〜中型の魚
    イワシ類、サバ類、トビウオ、ニシン科の魚など。
    → 特にアジサシ・カモメ類は表層の小魚を捕食。
  • イカやタコ(軟体動物)
    ミズナギドリ・アホウドリは、夜間に表層に上がるイカを捕食。
  • オキアミや小型甲殻類
    プランクトンやオキアミを直接食べる種(ウミツバメなど)も存在。

    1・海鳥が魚やイカなど「リンを多く含む動物性食料」を食べる
    2・消化してフン(グアノ)として島に大量に排泄
    3・グアノは乾燥した島の石灰岩上に分厚く堆積
    4・そのリン酸塩が化学的に濃縮・鉱化して ナウルのリン鉱床 になった
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103 管理人 2025-10-05 23:12

リンはもともと地球の地殻内にリン鉱物として含まれている。
雨や川の流水によって分解さえてリン酸イオンとして川に溶け出します。
森林の落ち葉や動植物の分解によっても地表から川へと流れだすこともある。

河口や海に生息するプランクトンたちがそれらのリン成分を摂取し、そのプランクトンを食べる魚たちの体内にリンが蓄えられていく。
それらの魚を食べる動物の排泄物からもリンが含まれているので、これらのリン成分を適切な土地に配分することが求められます。
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